新しいほど、”分からない”部分が多いもの
ビジネスでいえば、アイデアを規定する9つのディメンションがあります。6W3Hです。
アイデアを考えるとき、9つすべてをしっかりと同時に発案はできません。大体3つくらいまで(誰に、何を、どのように…というコア・ディメンション)考えていればいいほうです。
アイデアに対して「それは不確実だ」「○○についてはどうするんだ」といえば言えてしまいます。たいていは6ディメンションが空いていますから。
既存と同じものを6ディメンションにいれようとしても、一部が変わっているのでうまくいきません。すべてが調整を受けるべきです。
なので批判者が「それをすると○○(例えば値段)があわなくなる」と即座に批判します。それは調整なしにやれば、ということなんですが。
アイデアを1ついえば、必ず6~8程度の懸念事項がでて当たり前なんです。
そういうのが一つも出ないほどにつめてから発言する、というのでは効率的にチームの力を使っていることになりません。一人ごとの力でしか企画が生まれません。
では、どうするか。
アイデアは9ディメンションをもつ、と仮定するならば、
批判者は、思いつきの批判を一つしただけで満足をしないこと。
足りていない部分はほかにないのか、自分の批判は思いつきの批判じゃないか、ということを考えるべきです。誰かの思いつきを批判する人自体が、思いつきで批判していることが、本当に多くのケースで観察されます。9ディメンションのうち6つくらいが空いていれば、弱点だらけです。1つを言い当てるのは、簡単です。本当に、進むために批判する力をつけるには、残りのディメンションをすべて挙げて、それを整合できる方法はないか、それでなお、解がなければ、それについて指摘をするべきでしょう。
新しいほど、わからない部分が多い。
創造の道中で陥りがちなこと(障害となるもの)は、そこに依拠していることが多いようです。
それをうまく付き合う方法を、整備したいとおもっています。