ベクトルの周囲に、大きなトレンド感を書け
『大きなトレンド感もなく描かれたベクトル(ビジネスプラン)は ぽかんと浮かんでいる。動き始める映像が見えない。』
最近、ビジネスプランを書いていて、ふと思いました。優れたビジネスプランナーとそうでない人との違いは、「このベクトル(プロジェクトがグーンと進む軌道)は、周りに、こんな風な流れがある。その大きなトレンドに追い風にして、ぐんぐん進む」という概念があるか否か、であると。
私は坂本竜馬が大好きですが、「竜馬がいく」のなかで、彼は大きな事業を成し遂げます。その時に、周りが巻き込まれていくの人間性(ヒューマンファクター)もありますが、その一部を形成しつつも別の要因としてあるのが「これから世界はこうなる。だから、わしはこれをする」というもの。勝海舟など優秀な知恵ものたちや諸国を足で回り実際に見聞きした国の現状、行く末を実際に知った彼が、そういう大きなトレンド感をもっていた、そのなかに、浮かべたベクトルがぐんぐん進む、そういう心象風景が聞き手には残ったでしょう。
一言化すると
「ベクトルの周囲に、大きなトレンド感をかけ」
ビジネスプランの初心者には重要な視点だと思います。
やりたいことありき。これは頼もしくもあり重要です。
一方で、進む船が風もない中、手でこいで何千キロもいく、
という話には、その船がどんどん進んでいる映像が
聞き手の頭に浮かびません。
むしろ逆風でも風が吹いているならば、ヨットのように進む
可能性もありますが、風の存在がまったく感じられないならば
自力で進むだけですから。
大きなトレンド感からチャンスを見出し、ビジネスプランを書く場合は、それが初めから言及されています。しかし、ビジネスのドライバーとしてチャンスがあるから儲かるから、それをやる、という人には「その仕事が大好きである」人には最終的に勝てません。5年勝てても次の5年は勝てないでしょう。
大好きなことを仕事にする、事業プランにする、という人であれば、ぜひ、ベクトル、つまりビジネスの計画(進む軌道)をぼんやり絵がいたら、その周囲にどういう風が吹いているのか、見てください。その上でブラッシュアップするビジネスプランは、きっと、人が聞いて「ぐんぐん進むベクトル」に感じられると思います。
いろんな人に協力を求める事業創造には、それはとてもとても重要なこと、だとおもいます。