気が重いことを時間積分しない。(カエルを食べてしまえ)
ブライアントレーシー氏の『カエルを食べてしまえ』という本があります。その日一日にしなくてはならないことをリストアップして一番いやで気の重くなる仕事を一番最初に片付けてしまえ。とその本では教えています。この考え方はとても役に立ちました。
仕事は出来れば好きなことだけしてゆきたいものですが、それでも時折は「しなくてはいけないこと」という類の作業も発生します。これを後回し後回しにしてゆけば夕方のつかれきったころに取り組むことになります。『あの仕事をやらなきゃ・・・』といういやな思いでその日一日を過ごすのは生産性の上でもったいないわけです。そういう一番いやな仕事を『お皿一杯のでかいカエルを食べる仕事』と見立てて、朝一にそれを食べてしまえ。そうすれば、その後の仕事は少なくともカエルを食べることよりも楽で、好きな仕事だ。というセルフマネジメントの方法が述べられています。
営業マンだったころにこの方法を試してみました。そのころは睡眠時間も非常に短くまさに忙殺という言葉通りの生活でした。「提出の遅れている書類」「お客さんに謝らないといけないコト」などもいつも何%かは抱えていました。それを朝一にやることの効能は予想していたよりもずっと大きかったです。後回しにしていることで生じているロスが意外と多かったのだ、ということが分かりました。
まず、精神衛生上のデメリット。それから、そういうカエルの作業を後回しにしている相手に別件で電話しないといけないときにその電話もカエルを片付けないと出来ないので、段取りが雪だるま式に悪くなる。またそういうカエルの作業を後回しにしている相手から、先にフォローされてしまうと、仕事のイニシアチブを取れなくなってますます余計な仕事が増えてしまうこと。そういったことが実は仕事にはたくさんあって見えないコストが掛け算的に増加してしまうこと。そういったことがカエルを朝一に食べてしまうことで低減出来るのです。
こういった背景はさておき、気が重いことをなるべく時間積分しないこと、これを心がけることで仕事というのはかなり処理速度が異なります。こうした仕事のコツだけは、いつも忘れないでいたいとおもいます。(仕事でつきあう相手も喜びます。)