「左手だけで目的を果たす」という事にこだわって、自分の周りを眺めてみる
TRIZとユニバーサルデザインの掛け算で、子供の創意工夫の新しいワークコンテンツができないか、と、考えています。
お世話になっている先生からお話をいただいて「TRIZのワンページ連載案」について、しばし考えてみていたのですが、折角ならば、毎年、夏休みになってから未着手を後悔している「子供の夏休みの工夫発想を、TRIZを活用して、促進するコンテンツ」を、書いて載みようかと、検討しています。児童文学のコンテンツっぽく、子供が学べる紙面とデザインだといいなぁと思います。
そんな時、ふと頭の中のアイデアがつながったのが、かねてから温めていた「ユニバーサルデザイン×TRIZ」というアイデアでした。そんな中で、今いろいろ調べてみたら面白いサイトがありました。富士通のユニバーサルデザインのページが、子供向けになかなかの、楽しい作りになっています。 http://jp.fujitsu.com/about/design/kids/ud/index.html
ユニバーサルデザインの7原則全てをカバーしようとすると、子供が観察発見するワークとしては一気にハードルが高くなるので、右手に「封」を張り付けて、右手が使えないと、何が起こるかを体験するワークを取り入れる方式が良さそうだと思いました。あるいは、更には左手に、小さい物体を握らせて(例えばペットボトルのキャップ)、そのまま落とさないように、券売機を操作したり、ドアを開けようとしたりすると、更に、腕の機能を制限できそうです。一方で、ワーク中にけがしないよう、とっさのときには右手が使えるように、腕を縛ったりせず、封シールだけにしておくことも大事かと思います。制約を高めるために握らせるペットボトルキャップも、手に入りやすく安全な形状をしているので、いいかと思いました。
この状態で駅前や通学路や家の中をめぐる「左手ツアー」をしてみて、どんな難しいことがあったかを、体験者(子供)は逐次報告し、同行者(親)がデジカメで撮影していくことで、モノの改善余地を大量に掘り起こすことができるでしょう。
そのうえで、TRIZの発明原理(や、智慧カード)を用いてアイデアを発想し、ラピッドプロトタイピングをしてみる、というところまで行くと、ぐっと面白そうです。
ただ、これでは、UD×TRIZ、というには、UD部分が少なすぎます。なので、出来上がったものを、UD7原則をチェックポイントにして評価してみるといいのではないかと思いました。
1.どんな人でも公平に使えること
2.使う上で自由度が高いこと
3.使い方が簡単で、すぐに分かること
4.必要な情報がすぐに分かること
5.うっかりミスが危険につながらないこと
6.身体への負担がかかりづらいこと(弱い力でも使えること)
7.接近や利用するための十分な大きさと空間を確保すること
(引用:Wikipedia 「ユニバーサルデザインの7原則」)
また、改良前をUDの7項目で評価し、改良案は「向上」になっているかを確かめるよう良いように思います。改良案の中には、逆に4とか5の項目が悪化してしまうアイデアもあるでしょう。そういうものに気が付いておくだけでも次への大きな学びになるかと思います。
この方式で、親子で見つける「左手ワーク」というコンテンツを作ってみたいなぁと思います。
夏休みに、お父さんと子供が、利き手に封シールをしながら、駅前とか通学路を歩くような姿が、実現できたらこの上ない喜びです。
このコンセプトを作ったところで、この案は少し寝かせてみようと思います。(原稿は、どうなったの・・・と自問しつつも、時間が来てしまいました。)
未来の自分への申し送り事項:
親子で見つける「左手ワーク」というコンテンツ
というタイトルで、また近々、ブログを書くこと。