SCAMPERの問いの構造分析。
SCAMPERの48の問い、これを、独自版を開発しようとして、SCAMPERの問いの構造分析やグルーピングに取り組んでいます。
わかってきたのは、SCAMPERの問いは、
(1)48の全くの別々の質問ではない。4×10程度の要素の掛け算である。
(2)ただし、それを単純に組み合わせる代わりに、多義的な意味合いを持った
「あいまいな質問」(そしてそれは、「深いなぁ、という質問」)の表現である。
そして、さらにわかってきたのは、SCAMPERのカードが意味するもの、についてです。
「ブレストにおいて、突飛なアイデアが出されたときに、そのアイデア自体は不可能であったとしても、そのアイデアがもたらした新しい切り口は、新しい展開を発案する引き金になる。」ことがあります。突飛なアイデアのその隣には有効なアイデアがあったりするものですね。一人でブレストをしにくいのは実は、「(自分にとって)突飛なアイデアは自分では出せない。」特性があるからです。自分に思いもよらないアイデアを思いつこう、というようなものですから。
さて、その、「突飛なアイデアの持つ新しい切り口を、転用して、発想の引き金が引かれる」ことを効果的に生じさせるのが、SCAMPERです。実はそのような役割を担っているようです。
また、質より量、で、あらゆる可能性を出していくことで、突飛さの方向も、全方位に飛んでいくわけですが、これも、時間がかかるしメンバーの聡明さによって全方位になるか、限定方位になるか、があります。このときにSCAMPERがあることで、全方位に発想の切り口が広がる機会が提供されるわけです。
SCAMPERを用いて、一人でアイデアだしをする、というのは、「質より量」と「突飛さを歓迎」の2つを担う人と一緒にブレストをしているようなものです。後は、そのアイデアに便乗する(つまり、SCAMPERの問いがトリガーとなって着想が得られる)わけです。
このことは、新しいSCAMPERセット(たとえば、地域活性をかんがえる人のためのSCAMPERセット)を開発する時に大きなヒントとなりそうです。