玩具とは、なんだろうか。
「玩具とは、なんだろうか。」
そんなことを一年前くらいに熟考していたときがあります。そのときの資料を引っ張り出して最近整理してみました。
玩具の「玩」は「もてあそぶ(玩ぶ)」という意味があります。
「もてあそぶ」とは、「(手に)持って」「遊ぶ」という2つで構成されています。つまり「tangible(手に取れる」というのが1つ目の要素になります。
「遊ぶ」とは何でしょう。遊ぶとは、いくつかの意味がありますが、意味合いが近いのは「楽しいと思うことをすること」です。つまり「fun(楽しい)」というのが2つ目の要素になります。
「玩」=tangible + fun
玩具の「具」は、何でしょう。辞書によると、複数の意味がありますが、この場合最も適しているのが「道具(tool)」です。これが3つ目の要素になります。
「具」=tool
これらをまとめる「玩具の3要素」と名づけるならば、次のようになります。
■玩具の3要素
・tangible(手に持てること)
・fun(楽しいこと)
・tool(道具であること)
何かを見たときに、それが「玩具(おもちゃ)みたいで楽しい」な、「面白そうで使ってみたいな」とおもったら、3つの要素があるかどうか、ぜひみてみてください。他に転用できる意外な発見があるかもしれません。
追記:
今日の社会では、デジタルの世界での玩具も結構あります。PCやゲームの中で展開する玩具は、実際には手に触っていません。tangibleという観点については、社会の発展によって、玩具の概念を広げるべきかも知れません。とはいえ、今は、模擬的に「触る」ことを仮想世界でしています。また、キーボードの繰り返し作業という「手を使う繰り返し作業のもつ中毒性」があるそうです。この意味ではtangibleは、(実世界に肉体というモノを伴う存在である限りは、)この先もなお、重要な概念であるのかもしれません。